平成28年3月08日

「 シロアリ被害について 」

ようやく春の暖かさを感じられる3月となりました。
久しぶりの日誌で本当にすみません。

今年は、暖冬であった事が原因で間違いないと思いますが、
早くもシロアリ被害による駆除や 被害に伴うリフォーム工事のご要請が
いくつも入ってきております。

毎年 4月のゴールデン・ウィーク前あたり、少し蒸し暑さを感じられるようになった頃、
シロアリは産卵のため 羽の生えた成虫(羽根アリ)となり、人の目につく場所に出てきます。

羽化するとすぐに産卵してしまうため、羽根のとれた成虫を発見した時には「 時 既に遅し 」の場合が多いのですが、
普段 土中や床下で侵食を続けているシロアリを 唯一簡単に発見できる時期でもあります。

↓ 今年の2月に点検させて頂いた お客様宅の床下です

 

ヤマブキ・工務店では 元来より 各種の建築工事を承ったお施主様のお宅には必ず 
専門の薬剤を使用して防蟻処理を致しております。

もちろん 一般のお客様にも同様に シロアリ駆除の施工も承っております。

 

シロアリ被害に遭われたお客様に シロアリの生態や駆除の仕組みを説明しますと、
必ずと言ってよいほどに 「 思い違いしていた 」と言って 驚かれます。

 

今回 この日誌をご覧頂く皆様に、普段 店主がお施主様に説明している通りの順序で
説明を載せさせて頂きます。
( 結構 たくさん喋ってますので、興味のあるかたのみ 読んでみて下さいませ。)

① シロアリはアリと名は付くが、アリではなくゴキブリの一種であり、木材繊維(セルロース)を食料としている。
家の一部にだけ居るのではなく敷地全体の土の中にいるので、 一カ所で発見したら 建物全体に侵食があると思って
間違いない

② シロアリの巣は 基本的に 床下の土中深くにあり、多いときには数万匹の巣を構成する。
よって 土中の巣を完全に死滅させる事は不可能である。(土中深くまでは薬剤が浸透しないため)

③ ②の理由により 対処方法としては、地表と床下の木部に 乳剤製の薬剤を散布したり 木材に穴を開け薬剤を
原液注入したりして、シロアリが地面に上がってこられなくする方法を用いる事となる。


④ ③の施工により、地表や木部の浅い部分にいるシロアリは死滅、巣に居るシロアリは地面に上がってこれなくなる。
巣の中のシロアリは、やがて地中で移動を始め、敷地内の別の建物や隣の家に移り そこで侵食を始める

④ ③で用いる薬剤にも薬効期間があり、早くて5年 最高でも約8年ほどで効果が無くなってしまう
薬剤散布が5年毎といわれるのは この為である。

⑤ 補足として シロアリは木材の軟らかい部分から食べていく
つまり木材や柱の内部(芯)を食べ、( シロアリが屋内で発見でき出来にくいのは、そういう原因である)
次第に上に昇っていき、梁や軒桁を侵食した後は 二階の木材に侵入していく。

そうなると土中の巣には戻らず、二階の土壁などに巣を作り始める
そうなれば床下散布も意味を持たないようになっていく。

その他。。。まだまだありますが、文字ばかりで 鬱陶しい日誌になりますので このあたりにしておきます。

 

下にヤマブキのシロアリチラシへのリンクを貼り付けておきましたので、
更に理解したいと思われるかたは どうぞご覧になって下さい。

本日も またまた文章だらけの日誌になってしまいました。。すみません。。。

①シロアリ工事 案内チラシ 表 ← クリック

②シロアリ工事 案内チラシ 裏 ← クリック

 

↓ 地面から基礎の入り隅を通り床下の木材に入り込んでいる状態が よく解りますね(蟻道:ぎどう といいます)