今回は 金属サイディングの特徴についてご説明させて頂きます。
ヤマブキ・工務店は 新築住宅をご提案するにあたり 金属サイディングの外壁をお勧めしております。
金属サイディングとは、ガルバリウムという鋼板に耐久性の高いフッ素樹脂等の塗装がなされ、
更に内側にはアルミシートと断熱材が密着されてある外壁です。
↓金属サイディングのカットサンプル
まず ここで外壁に使われる仕様について簡単に説明いたしますと、
外壁は 「サイディング～パネル貼り～」 「モルタル塗り壁 」 「ＡＬＣ」 「タイル貼り」等に大きく分類され、
またサイディングにも 「窯業系（コンクリ）」・「金属系」・「樹脂系」・「木製」等の種類があります。
現在 建築されている建物の大半は 窯業サイディングの外壁で施行されており、
おそらく一般的な流れで新築の商談をすると、外壁は ほぼ窯業サイディングに決められていく事になります。
窯業サイディングも コンクリ塗り壁も ＡＬＣも 素材はコンクリートが主の合成品で、
あくまでも表面の塗装膜によって耐久性・耐候性が確保されているわけです。
塗装面が劣化してくると 水を吸い サイディングそのものが激しく劣化していくので、
家を建てた後にはサイクル的に壁面の再塗装が必要になってくる素材であるわけです。
この件につきまして 窯業系サイディングに どのような劣化が起こってくるかは
①「 ヤマブキ・工務店の外壁塗装をご紹介いたします 」←クリック
②「 有名ハウスメーカー住宅の外壁再塗装工事 」←クリック
をご覧になってみて下さい。
確かに窯業サイディングが幅広く使われるようになって30年程となり
（それ以前はコンクリ塗りにリシン吹きつけ等が主流）、
表面のデザインやバリエーションも多く、価格も手ごろな物から高価な物まで揃っており
以前のモルタル仕上げに比べたら 地震に比較的強く・施行しやすい・安価・デザイン性 等々の理由で
こんにちまで普及的に多く使用されています。
当時も金属のサイディングは存在していましたが、
かなり高価であった事・外観がシンプルな物であったため、
窯業サイディングのようには手軽に利用・普及浸透されなかったわけです。
しかし阪神大震災をはじめ各震災や風水害を経験した経緯から
金属サイディングの持つ耐震性・耐水性・防火性が求められ、
更に機能的となり、デザインや色柄も豊富でリーズナブルな製品群へと進化したわけです。
↓現代の金属サイディングのデザイン
金属サイディングには窯業サイディングを遙かに凌ぐ利点が多く存在しております。
弊社が金属サイディングの外壁をお勧めしている理由は 簡単に申し上げますと 以下の通りとなります。
①軽いので耐震性に優れている
弊社が お客様によく申し上げる例えで、
「 かなり太った人と 体脂肪のない人が 同じようにフラフープをやった場合 どちらがブルンブルン揺れるでしょうか。」
と申し上げております。
金属サイディングの重さは 窯業サイディングの1/4程度となります。
更にガルバリウムの屋根の重さは 瓦屋根の1/10となっています。
骨格である建物の構造は強固に・外部を覆う屋根や外壁は軽く・
地震や水害に強い住宅には金属サイディングとガルバリウムの屋根材のチョイスは大変良い訳です。
②金属なので窯業系のような劣化（ひび割れや凍害・水の浸食）を防げる。
③ごく僅かなコーキング（シーリング）範囲なので コーキング劣化を最小に防げる
※弊社は更に30年耐久のシーリングを使用し 超耐久の外壁仕様としております。
④塗膜が劣化しても 窯業系に比べ 再塗装へのサイクルを伸ばすことが可能である
⑤構造と外壁の間に通気層を設け、更に金属サイディングには断熱材が密着してあるため、
熱や冷気の遮温にたけている
※金属サイディングの断熱材←中空通気層→構造内部の断熱材 により、高い断熱効果
↓ ガルバリウムサイディングの構造 及び 通気工法の簡単な略図
最後に 金属サイディングの素材であるガルバリウム鋼板についてですが、
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55％、亜鉛43.4％、シリコン1.6％から成る、アルミ亜鉛合金めっき鋼板です。
アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能により、
従来の鋼板よりも、さらに耐久性に優れ、あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板です。
無塗装の素地で使ったとしても30年程にわたり耐久性を保ち、その耐久性は日本瓦にも匹敵すると言われています。
その素地に 最も耐久性・耐候性の高いフッ素樹脂の塗装が施されているわけです。
賢く家を建てる場合 「 外壁には金属サイディング 」も 是非 ご承知おき下さいませ。
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