平成27年11月14日~15日


「 トイレの床改修と便器の取り替え工事 」

 

これから増築工事に入らせて頂きますお施主様宅にて、既存のおトイレを事前改修させて頂きました。

 

おそらく当時 この建物の施工を請け負った業者の配管工事に施工不良があったのだと思われ、
便器下の床部分が腐り抜け落ちておりました。


屋内に下水管を配管するためには、一旦地盤を30~50㎝程度の深さで掘削し
その部分に配管を敷いて埋設します。

その時 掘り起こした土は、元々固まっていた状態の2.5倍ほどに膨らんでしまいます。


配管を地中に這わして土を埋め戻す際には、配管の底になる部分は特にですが
充分に突き固めをせずに フワッとしたままで埋め戻したりすると、
当然 あとあとになって土が下がり、それに伴って配管も下がってしまう訳です。

 

配管が下がると、便器にささっていたはずの先端が便器から外れ、
徐々に床を侵食してしまったという訳です。

 

だから 配管工事で屋内に埋め戻しを行う際は、本当に充分な締め固めをしておかなければなりません。

今回がもし水道管であったなら、接着剤で接合してあるはずの部分でさえも抜け落としてしまい、
多大な漏水を引き起こす事になります。

 

え~。。。長々と説明してしまい、申し訳ありません。

文字ばかりのホームページは 見にくいですよね。

 

今回は主用トイレではなく ご主人専用のトイレでありましたので、ちょっとだけ我慢して頂き

一日めで トイレの床解体と配管の直し

二日目に 床の木工事・クッションフロア貼り・新しい便器取り付け 

という二日間の工期で施工させて頂きました。

 

↓ 改修する前のトイレ室です

↓ 便器下の床が腐って抜け落ちています


 

↓ 便器を取り外し、壁や残す床の取り合い部を注意しながら 床を解体していきます。

↓腐食がひどいですね。捨て貼りとフロア板の二重貼りの床でさえも腐らせてしまうほど漏水していたわけです。

 写真に見えている配管の先端は、本来床から5㎝ほど立ち上がっていなければなりませんが、床と同じ高さまで
 下がっていました。それだけ床下の地面が沈下してしまったという事です。

↓ やはり地盤が陥没していました。

 

2日目:木工事→クッションフロア→新しい便器取り付け→使用開始 という過密スケジュールで仕上げます。

 

↓ 大工の佐野君の登場です。後ろ姿ですみません。既存の床垂木が細かったので、更に床垂木を付け足してます。


↓ 捨て貼りの構造用合板の上に9㎜のベニアを重ねていきます。元々は廊下からの延長でフローリング板が貼られて
 いましたが、やはり耐水性を考えクッションフロアを貼らせて頂く事にしました。


↓ 内装工事の中川君に来てもらい、コルク柄のクッションフロアを貼ってもらい、幅木を再取り付けしました。


↓ 既存のフローリング(カラーフロア板)とクッションフロアの間に挟み込み仕上げする 床見張り材です。

 

↓ 新しい便器を取り付け、完成。本日から新しいトイレとなり お施主様に使って頂きます。

 

 

明日 月曜日からは、増築の為の基礎工事を着工させて頂きます。